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年月

年長息子。矛盾に敏感。

男の子が青空の下、手足を広げて思いっきりジャンプしている様子を撮影した画像

うちの息子は、すこーし賢い、発達凸凹さんです。

6歳・年長。(この記事を書いた時点での年齢)

気になることがあると、そこで時間がとまり、そのことに対する思考がどんどん深まっていきます。





さてさて。

そんな息子は実験が大好き。

このところのブームは、冷凍庫にいろんなものを入れて、状態の変化を観察すること。


石・水・色水・綿棒がストロー状に入った水・紙・木の枝



冷凍庫を開けると、たいてい、とんでもないものが入ってます。


何がきっかけでこの実験が始まったのかは謎ですが、息子の中では、何かあったのでしょう。


私は、息子のこの「不思議発見」好きなところが大好きです。

ちょっとくらい(いや、ちょっとどころではないけれど)シンク周りが絵具でカラフルになっていても、貴重な冷凍庫のスペースが占領されても、できるだけ、やりたいようにやらせてあげたい。





でも・・・


1分に1回冷凍庫を開けて観察するのは、物価高騰の昨今、看過できません!!


せめて、回数を減らしてもらわねば。


納得しないとうなずくことができない息子に、一から説明しました。



冷凍庫は電気を使って冷たく保たれていること。

扉を開けるたびに温度が上がり、もとの温度に下げるためには、たくさんの電気が必要なこと。



私の言いたいことを察知した息子は

「電気代が高くなっちゃうんだ!」

とすぐに言いました。



「そうなの!だからね、冷凍庫のものを観察するのは、5分に1回にしてほしいの」


「わかった!」

息子から軽快な返事が返ってきました。

納得さえすれば、素直なのです。

よしよし。交渉成立。



と思っていたのも束の間。

ものの10分もしないうちに、息子は、先ほど同様、1分ごとに冷凍庫を開けて、水やら石やらを見たり触ったりし始めました。


息子は、目の前に楽しいことがあると、それに魅了されて他のことを忘れてしまうのです。

ついさっきの母からのお願いも。



「5分に1回ね」


私に指摘されるたびに、

「あっ!!」

と、目を丸くして母のお願いを思い出す息子。






このやりとりを数回繰り返した末、

ついに、私の頭の中でブチっと音がし、

「開けたり閉めたりすると電気代がかかるの!そんなにたくさん開けたり閉めたりしないで!わかった!?」

ときつい口調で言ってしまいました。



息子は、大きな声で注意されることが苦手(まあ、みんな、苦手だと思いますが)。

注意するときは、穏やかな声で注意しなくてはならないのです。



息子は微動だにせず、目をまるくして、私の顔を凝視しています。



私は、

やってしまったぁぁぁ。と、

後悔しながら、私は息子の反応を待ちます。






パニックで泣き出すのか?

それとも、お気に入りの毛布を抱えて他の部屋に走るのか?




ところが、しばら~く待って、息子が口にしたのはこんなことでした。


「ママぁ、冷凍庫の扉はさ、開けたときには電気代高くなるけど、閉めたときには高くならないよ」




へっ・・・・!?!?!?!?


「あ、そ、そうだね。」


かろうじてあいづちを打ちました。




しばらく私の顔を凝視していたのは、母の言葉の矛盾に納得がいかず、そこで思考を掘り下げていたからだったのです・・・。



大きな声を出してしまったことに怯えていたのではなかったと思うと、ほっとしましたが、

それにしても、息子ぉぉぉ~。


この場面で、それ、考える?

言葉を言葉どおり受け取るって、こういうことなんだろうな~。


今日もかわいい我が息子は、宇宙人なのでした。




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