こんにちは。むくです。
我が家の小学生の息子は、メガネをかけています。
小学校に上がる前の「就学前検診」で、弱視が見つかり、治療中なのです。
私は、といいますと、お恥ずかしながら、息子の弱視が見つかるまでは「弱視って何?」というくらいの知識レベルでした。
でも、
検査を受け、メガネを作り、治療開始から1年。
今は、息子と一緒に弱視の治療を日常の一部として行っています。
我が子の視力に関する心配は、何の予告もなしにある日突然やってきます。
毎日一緒に過ごしていたのに、なんで、気づいてあげられなかったんだろう?
子どもの弱視の検査って、何をするの?
治療って?治るの?
ママ・パパの心は、湧き上がる小さな後悔と不安でいっぱいになってしまいますよね。
私がそうでした。
そんな私には、
息子の弱視の発覚から治療が軌道にのるまでの期間、
やってみてよかったこともあり、あの時こうしていればよかったという後悔もあります。
そこで今日は、息子の弱視発覚から治療開始までの日々に関して記事にしたいと思います。
今だから伝えられる、親として我が子のために配慮してあげられることも記しておりますので、是非、ご一読ください。
この記事はこんな方におすすめです
- お子さんの3歳児検診、就学前検診の視力測定で予想外の結果が出たママ・パパ
- お子さんの視力に関して心配な点があるママ・パパ
- お子さんの初めての眼科受診を控えているママ・パパ
- 子どもの弱視検査についての情報がほしい方
お子さんの視力の心配はそれぞれに異なります。ひとつの例として、ぜひ、お読みください
就学前検診の視力検査
就学前に子どもが視力検査をする機会は2回あります。
1回目は、3歳児健診。
2回目は、小学校に上がる前の就学前検診です。
息子の弱視が発覚したのは、2回目の視力検査、就学前検診がきっかけでした。
私の住む市では、市から届く検査用キットを用いて、会場での検診に先んじて自宅で視力検査を行います。
3歳児検診の視力検査は、じっとしていない息子と格闘しながらやっつけで終わらせました。
今となっては、このことが悔やまれます
そして、就学前の視力検査は、息子が年長の9月頃に行いました。
離れた距離で保護者が提示する「C」印を見て、子どもは手に持っている「C」印を同じ方向に向ける検査なのですが、息子は、左目を測定するときだけ、首をかしげながら「C」印をぐるぐると回転させるのでした。
最初は、ふざけているのかな?と思いました。
でも、右目はきちんと正解できていることに気づき、おやおや?となり・・・。
むむ。おかしいぞ?
就学前検診を待たず、すぐに眼科の予約を入れました。
眼科受診当日まで
予約したのは、私自身がお世話になっているかかりつけの眼科です。
子どもから大人まで診てくれる眼科さんです
息子にとっては、生まれて初めての眼科受診。
緊張せずに検査を受けられるよう、自分の経験をもとに
「こんな感じの機械を使って、こんな検査をするかもしれない」
ということを息子に細かく伝え、検査当日を迎えました。
すべてを伝えきることはできなかったものの、ある程度の心づもりができ、息子も落ち着いて検査に臨むことができたように思えます
眼科での検査が初めての場合、検査の内容や使うであろう機械などに関して、わかる範囲でいいので、お子さんに説明しておいてあげるといいと思います。
検査の内容がまったく想像つかない場合には、事前に眼科に問い合わせてみましょう
眼科での検査
眼科受診の当日。
問診票を記入し、受付へ提出しました。
記入した内容は以下のとおりです。
就学前検診のための視力検査を自宅で実施したところ、左目の視力に心配な点がある
だいぶ待ってから、息子の名前が呼ばれ、息子は私と離れて一人で検査室に入っていきました。
母の心配をよそに、初めて見る検査用の機械に興味津々の息子。足取り軽く検査室に向かう後ろ姿を見送りました
では、その日に行った検査をわかる範囲で記します。
- 通常の視力検査
(片目ずつ「C」の向きを答えていく、一般的な視力測定) - 眼圧検査
(機械から眼球に「ぷっ」と風を当てる検査。コンタクトを作る際に行うあの検査です) - 矯正レンズを通した視力検査
(円形のフレームをかけて、次々とレンズを入れ替えてする視力測定です) - サイプレジンという専用の目薬で瞳孔を開いて行う検査
(瞳孔を開いて、眼球の写真撮影。そして、再度視力測定)
大の目薬嫌いな息子にとって難関だったのが、最後に記した瞳孔を開いて行う検査。
目の筋肉を一時的に休ませて、正確な目の状態を確認するための検査だと看護師さんから説明を受けて、私も同席して臨んだものの・・・
目薬をさす可能性に関しての心づもりがまったくなかった息子は、目薬を断固拒否!
看護師さんが熟練の技で、さそうとする目薬を、体をよじってかわす息子。
しばらくこの攻防が繰り広げられた末、ついに息子が諦め、やっとこ目薬をさすことができました。
目薬をさしてからの息子は、突然の出来事に対するショックとまぶしさと違和感とで、長い間しくしく泣いていました
目薬をさすことに変わりはなくても、
苦手な目薬をさす可能性があることを、事前に息子に話しておいてあげたかった・・・
考えが及ばなかったことが悔やまれました。
弱視に限らず、子どもの視力検査をする際には、目薬をさして検査をする場合があります。
特に、目薬が苦手なお子さんに対しては、事前に話しておくか、話さないでおくか、よく検討しておくことをおすすめします
ちなみに、サイプレジンという目薬にはこのような特徴があるそうです。
(医学的知識はないので、素人の言葉ですが・・・看護師さんから聞いたまま記します)
点眼してから15分ほどで瞳孔が開き、翌日~3日以内を目安に薬の効果は消える。
薬が効いている間は、手元がぼやけて見えたり、まぶしさを感じることがある。
※ 効果や感じ方に個人差あり
息子の場合、さして15分後には瞳孔が開き、翌朝にはもとに戻っていました
診断がくだる?と思ったら・・・
目薬をさすのに格闘したこともあり、すべての検査が終了するまでに長い時間を要しました。
受付をしてから3時間ほど経過した頃、ようやく診察室に呼ばれました。
どれだけ心を落ち着けようとしても、診察室に入るのは緊張しました!
ごくり。
診察室にはさっぱりした雰囲気の女医先生が待っていらっしゃいました。
それでは、先生から告げられた、その日の検査結果を記します。
- 裸眼視力 右 1.2 / 左 0.8
(6歳児の視力の標準は、両目とも1.0以上必要) - 左目に、遠視による弱視の傾向がみられる
- より精密な検査をしなければ断定はできないので、改めて精密検査を行う
じゃ、弱視・・・!?
0.8 視力があるのに、弱視の可能性・・・??
「弱視」という思ってもみなかった言葉が、先生の口から発せられ、私はしばし呆然。
・・・でも、聞き洩らしてはならないので、すぐに気を取り直し、瞬きもせずにお話の続きを聞くことに集中しました。
先生のお話の続きです。
生まれたときから発達してきた視力は、6~8歳頃にかたまってしまう(息子は当時6歳)ので、弱視ならば、息子は1日も早く治療を開始した方が良い。
治療方法は、治療用のメガネをかけること。とのことでした。
そして、
今日中にメガネ屋さんでフレームを選んでおいてね。
精密検査の結果によって、もしメガネが必要ないとなったら、キャンセルすればいいから
と提携のメガネ屋さんのパンフレットをくださいました。
頭の中はまっしろでしたが、
弱視ならば、1日も早く治療を開始した方がいいかなりのお急ぎ案件なのだな、ということだけは私にもはっきりわかりました。
最後に精密検査の日程調整をし、その日の診察は終了となりました。
帰りに、眼科さんで手渡されたパンフレットに載っていたメガネ屋さんに寄り、帰路につきました。
息子はぐったり疲れている様子でしたが、帰りに寄ったコンビニでご褒美アイスで、元気を取り戻してくれました。
コンビニアイス、プライスレス!!
私も心身ともにぐったり・・・でした。
弱視の可能性を示唆された衝撃は言うまでもありませんが、それはいったん置いておいて・・・
私がこの日一番感じたこと。
それは、
夫にも一緒にきてもらえばよかったー!!!!
ということです!!
予期せぬ診断名をほのめかされ、とっても動揺した私。
その状態で、細かなお話を聞き洩らさないようにするのは、とても、大変でした。
検査は、可能なかぎり、複数の大人で行ってくださいね!
予期せぬ診断名をほのめかされると、頭がまっしろになってしまいます。
事務的なお話や今後の日程調整をする場合もありますので、可能なかぎり、先生のお話は大人複数名で聞かれることをおすすめします。
大人一人で聞く場合には、先生のお話を聞き洩らさぬよう、メモをとると安心です。
「こどもの弱視治療|就学前検診で息子に弱視が見つかった ②」に続きます