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年月

息子。集団が苦手な理由。

男の子がひとりで傘をさしている後ろ姿を撮影した画像。なんとなく物悲しそう。

息子は昔から、集団が苦手だった。

幼稚園のプレでは、集団から離れていつもひとり違うことをしていたし、公園で同世代の子が数人で遊んでいても決して近づこうとしなかった。


年長になった今では、決められた場面では集団生活を送れるようになっている。

集団で座り、先生のお話を聞くこともできるようになっている。

成長した。


だけど、根本的には、集団は苦手なようだ。


その理由が、昨日、判明した。



昨日の夕方のこと。

お友達のママさんから、

「〇日に公園で遊ばない?〇〇ちゃんと、〇〇くんと、〇〇くんと・・・・にも、声かけてるよ」

幼稚園仲間6~7人で遊ぼう♬という、うれしいお誘いがきたのだ。



タイミングを見て、息子に聞いてみた。

「〇〇くんのママが、誘ってくれたんだけどね」

話し始めたところ、息子は飛び上がって喜んだ。


ところが、そのあと。

「あとね、〇〇ちゃんと、〇〇くんと、〇〇くんと・・・・も来られるかもしれないよ」

と話すと、息子の表情はみるみる曇り



ぽつりと

「全部で何人?」

と聞かれた。

一気にテンションが下がったのがわかった。



息子は、誘ってくれたママさんのお子さんの〇〇くんと2人で遊ぶと思って喜んだのだ。


最近は友達関係も落ち着いている様子だったから、あっさり声をかけてしまった。

油断した。



そう。

息子は、以前から、お友達と2人で遊ぶのは好きだけど、3人以上になると、なんとなく所在ない感じになって、ひとりでふら~っと抜けて違うことをしていることが多いのだった。






「全員来られれば、7人かな。でも、ずっとみんなで一緒に過ごさなくてもいいんだよ」

フォローするが、時すでに遅し。





「ぼくをいれて4人なら、、、、ぎりぎり大丈夫かな。でも、、、」
と葛藤しはじめた。


何人いるのかということには息子なりの基準があるらしいのだ。


以前は3人以上だと厳しい感じになってたのが、成長したではないか!!

(そんな場合ではないけれど、小さな成長にちょっと感動)


だけど、人数が増えると、気持ちがのらないことは変わらない様子。





これまで、具体的に聞いたことはなかったので、この機会に理由を聞いてみた。


すると

「4人より多くなっちゃうと、すべり台とかやるときに順番どうするって、けんかになることがあるの。
それがいやなの」

と、教えてくれた。

自分自身のけんか、そして、お友達同士のけんか、どちらもいやなのだそう。


ほう。

なるほど。

そういうことね。


けんかになるとは限らないけれど、その場面を想像するだけで、けんかがリンクされちゃって、憂鬱な気持ちになっちゃうんだね。

そして、人数が多ければ多いほど、リンクされやすいというわけなんだね。


そのなかでも、4人までなら、ぎりぎり、なんとか譲り合って遊ぶ様子が想像できるのだろう。






むむ。でも、まてよ。

先日の幼稚園の遠足は、もっと大勢で行ったのに、行く前に憂鬱そうな様子がなかったのはなんで?


続けて息子に聞いてみた。


それに対しては、

「だって、遠足は先生がいるもん。けんかになったら、先生が止めてくれるもん」


と、即答する息子。


なるほど。


中立の立場の先生がいると、安心感が違うのだろう。

私を含め、誰の子に対しても、必要な場面では、ぴしゃりと叱れるようになるのが理想なのだろうけど、、、、


危険な場面を除いては、やっぱり空気を読んでしまい、そんな風にはなれない(情けない)。


耳が痛い・・・




そんな話もしながら、夜を迎えた。



寝る直前になって、息子は、自分から

「行ってみることにする。」

と私に言ってきた。

なにかを、自分の中で考えて、出した答えだろう。






それにしても、息子、すごいな。

私は、自分の気持ちを自覚することはできる。

不安になってるな、心がざわざわしてるな、怒りが近づいてきてるな、うれしくて心が軽くなってるな、とか。

だけど、その気持ちが何をきっかけに湧き出てきたものなのかは、よ~く考えないと、わからない。

特に、不安に関しては、つきとめるまでに、少し時間がかかる。


その点、息子は、自分の気持ちを自覚しているだけではなく、その気持ちになる原因までしっかり把握しているのだ。

すごいと思う。



さてさて、幼稚園のお友達とお休みの日に遊ぶのは、半年ぶりくらい。

どんな一日になるかな。



けんかになっても、いつか、自分たちで解決できるようになるといいね。

まわりには、それができる子とできない子がいる。

ゆっくりでいいよ。

ちょっとずつね。一歩一歩、進んでこ。

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